スマートプラグで冷暖房機器を操作することの是非について

スマートプラグで暖房を切ると便利、という記事を商用媒体が掲載して問題になったことがありました。冷暖房機器や特に熱を発する機器のスマートプラグでのオン・オフはとかく問題になりがちで、原則、操作しないことが安全のために重要です。

多くの問題は、リモート操作ができることで、その場にいないのに熱を出しはじめると、周囲に燃えやすいものがある場合に火災などにつながるからです。

では、切るほうなら問題がないかといえば、そうでもないです。たとえば、石油ファンヒーターの場合、停止操作を行ったあとにもファンが回って風が出て、本体冷却をします。石油ファンヒーターは燃焼と送風があってはじめて内部の温度がバランスよく保てますが、風がないと部分的に高温状態が維持されてしまうことになります。

スマートプラグのように外部のスイッチで操作するということは、いきなりコンセントを切って冷却ができない状態です。一般的な市販ヒーターなら突然の停電も想定して高温のまま放置しても大事にいたらない対策はしているはずですが、これを毎回繰り返すことは想定しておらず、火災を含めた大きなトラブルになりかねません。

ですので、そういった機器の特性を考慮して、スマートプラグを使うことになります。

また、過去にも言及したエアコンの使用電力をスマートプラグの電力計測機能で測る場合も、プラグのスイッチやリモートで操作してしまわないよう注意が必要です。

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できれば、スマートプラグメーカーには、スイッチ操作のできない電力計測だけのスマートプラグを出してもらえると、こういう用途にも安心して使用できます。

それと同時に、反対に連動のためのトリガーだけを発する操作ボタンだけのスマートプラグも製品化してもらえるとありがたいです。

これから冬に向かい、暖房機器を使うケースも多いと思いますが、暖房機に電力計測をさせ、それをトリガーにスマートプラグを使った加湿器や、もともと操作ができるスマート加湿器の連動を実現するためにも電力計測だけのスマートプラグがあると本当にありがたいです。これを見たメーカーの人には強くお願いしたいところです。

 

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