ブレーカーを日常のスイッチにしてはいけない理由。劣化したブレーカーを使うと危険

ブレーカーを日常的にスイッチとして使ってる人はいませんか? 住宅の場合は少ないですが、店舗や工場だと低い位置に扉付きの分電盤ということもあってけっこういると思います。日常的にブレーカーを入りきりしていはいけない理由は以下の2つ。どっちも重要です。そして、ブレーカーは劣化します。その場合は交換しないと危険です。

  • 耐久性が違う
  • 万一の保護に必要なものを劣化させない

ブレーカー(配線遮断器)の開閉の耐久性は物理特性として1万回程度です。ただし、電流を流しているときに遮断するとどんどん寿命は短くなります。

劣化すると、定格電流以下でも遮断してしまったり、逆に定格電流を超えても遮断しなかったり、ショートしたときの瞬時遮断が機能しなかったりと、事故につながる事態になります。実は劣化したら交換するものなのです。

異常を保護するということは通常は問題がないため、必要なときに遮断しないという故障が発生しても通常は気が付かず、何かあったときに保護ができず、事故の影響が大きくなってはじめて気づくものです。

ですので、ショートや過電流で何度も落ちたブレーカーは交換が推奨されています。子ブレーカーが良く落ちるなら子ブレーカー、主幹が落ちるなら主幹を交換します。頻繁にブレーカーが落ちる家では全く同じ仕様のブレーカーに取り替えただけで落ちなくなったという話もあります。

 交換は素人は行なってはいけません、電気工事士や電気工事業に頼む必要があります。

 

そして、どうしても配線の前からまとめて電源を遮断したいという場合には、そのための開閉器があります。分電盤の遮断器の後に、もうひとつスイッチを付けることになります。

大きめの事務所フロアや工場だと、電灯をまとめて切る場合は、そういったブレーカーで切るのではなく、リモコン可能なスイッチで切ることが多いです。

一般の家でも最近であれば、パナソニックのアドバンスシリーズ リンクモデルを使うと電灯は一括してOFFすることができます。
http://www2.panasonic.biz/es/densetsu/haisen/switch_concent/advance/lineup/link/index.html

アドバンスシリーズリンクタイプで構成しておけば、玄関などで一括オフができます。

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