クルマのEV化は環境問題とは別で考えたほうが分かりやすいし、現実的

クルマのEV化はCO2削減にはプラスになるとかならないとかの議論があり、今後、EV化の進み具合もそこに関係すると考えている人もいます。しかし、そうではないと思います。環境問題関係なしに単純に電気自動車の魅力に気づいた人から導入し、広がっていくと考えます。

現在は電気自動車の航続距離や充電環境を理由に普及はしないと言ってる人が多いです。しかし、実際には航続距離はもう問題ではなくなっていますし、充電環境も戸建ての人にとっては問題なくなっています。

さらに、振動や匂いがなく、乗車前から空調が使える快適なクルマということになり、富裕層から一気に乗り換える可能性があります。本来、高級車とは快適なクルマであることが基本です。実際、現時点で日本で買える電気自動車のラインナップを見れば、リーフやプジョーe-208を除けば価格帯的にもその需要に向けたものになっていることがわかります。

日本では戸建て環境の人が多いですし、集合住宅など都会の人のクルマ離れも進んでいることから、自宅充電ができる比率は意外に高いことがわかります。自宅充電であれば電力需要は平準化しますし、そもそも問題として、一回の充電で500kmも走れば、充電頻度はそれほど多くないことがわかります。年間1万キロ走行であれば、月の充電は3~4回ということなります。

であれば、電力逼迫という問題に即つながることもないでしょう。大電力での急速充電にしても、日産のZESP2や、テスラの充電し放題がなくなった今、費用の面からも日常的に利用しないものとなりますので、急速充電があちこちで行われて電力網が麻痺することにはならないでしょう。

ですので、CO2の多い少ないや規制とは関係なくEV化が進んでいくことは確実と言えるでしょう。EV化が進むことに否定的な人たちは、電気自動車は強制されて乗るものとしか考えていないように思えます。積極的に電気自動車を選ぶ人が多くなったら、そんな想像とは別の展開になっていきます。

そして、雇用確保のためのEV化の否定という側面がいよいよ表に出てきました。もし、この意見が通れば、雇用確保のために欲しいものが買えず、違うものに誘導されることになるかもしれません。雇用確保のためだけに無理なことをしてもいずれ綻びます。雇用確保を全面に出してEV化を否定することだけは絶対にやってはいけないことだと思います。

 

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