エアコンが冷えないときは、悪あがきせず早く業者へ

エアコンが冷えないときは、フィルターの掃除をしろとか室外機を直射日光から避けろとか……言う人もいますが、そんなことでなんとかなる確率は低いです。故障したときは悪あがきせず潔く修理・交換です。一刻も早く手配しましょう。

実際、風が出ないのはフィルター詰まりかもしれませんし、室外機が熱くなりすぎていれば効きが悪く、電気代的な効率は悪いかもしれません。しかし、10分も運転していれば冷たい風は出てくるもので、いつまでもぬるい風であればもうそれは故障です。

ぬるいかどうかの判断は、10分も運転した後にエアコンの吹き出しのところに温度計をかざすこと。ざっくり言うと設定温度を25度にしたら25度以下の風が出てこなければもう故障と思ってよいです。室温と変わらないなら冷媒が回っていませんから故障です。一応冷えるけれれどもだいぶぬるいなと思うなら、冷媒不足等によって効きが悪くなっているのかもしれません。これも故障です。

原因としては冷媒(ガス)抜け、コンプレッサー故障などいろいろ原因はあります。また、ぬるくなくてもファンの回転に合わせるかのような異音だったり、風が出ないなどの症状もあります。

エアコンの場合、送風装置の故障であっても熱交換器の奥だったりして簡単には直せません。一度ガスを抜いて分解ということになったら冷媒回収装置がないと分解すらできませんし、再充填にも器具が必要です。

ということで、悪あがきはやめたほうがいいです。治らないのにお金をかけてしまうのは無駄です。お金をかけなくても悪あがきしている間に、修理の順番はどんどん後になりますし、交換するなら特価品がなくなってしまうかもしれません。

そして、修理を待つ間、暑さで体調不良になったらプライスレスですし、取り返しのつかないことになる可能性だってあります。

旧冷媒なら交換したい

古いエアコンを修理するのもいいですが、交換も検討したほうがいいです。電気代は世間で言われるほど最新型だから極端に安くなるわけではありませんが、大昔よりは効率がよくなっていることもあります。

それでも、自分が思うのは環境問題を考えたとき、旧冷媒の機械なら旧冷媒を世の中から一掃する意味でも新しいものにしたいですからです。

旧冷媒といっても種類があります。10年以上前のR22は絶滅させたいところです。そして、その後から数年前までのR410Aは、効率が悪いだけでなくメンテナンスが非常にやっかいです。修理の際もガス補充ができないで全量交換となり、環境的にもよくない可能性があります。

冷媒関係でトラブルがあって大気開放してしまう前に、回収ができるうちに古い冷媒は処分してやりたいところです。ですので、何か問題が起きたら、環境のためにもガスが大気に漏れ出す前にエアコンの修理・交換は必要だと思っています。

 

 

 

 

室外機の熱対策は有効だが注意

一応申し上げておきますが、室外機に直射日光を当てないないなどの対策を否定するつもりはありません。ただし、別の問題ですし、冷えないからといって最初にやってみることでもありません。

室外機は冷房だけならずっと薄暗い日陰に設置するのも方法ですが、今度は冬季の暖房の効きが悪くなってしまいます。熱交換なのですから、冬は日に当てたほうが暖房効率が高いです。

よくある葦簀(よしず)/すだれをはじめエアコンを日陰にするアイテムですが、これは夏だけ有効ということをよく理解しておいてください。冬はどちらかというと逆効果です。外気と室温の温度差を考えてもエアコンの電気代は冬のほうが大きいので、そこはよく考えてみてください。また、夏でも冬でも風の通りを邪魔するようなアイテムはだめです。熱交換の効率を著しく下げてしまいますので注意してください。

 

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