「分かりづらい」と言われるEV車の「急速充電」と「普通充電」の違い

EV車の充電が分かりづらいという記事が出回っていますが、気にしたことがなく、ましてや使ったり所有したことのない人が記事書くには分かりづらいんでしょうけど、わりと簡単です。細かい内容にもかなりいい加減な記事でした。

ざっくりと言うと、急速充電はCHAdeMOの太いコネクターで充電し、普通充電は細いコネクターで充電します。CHAdeMOのほうが大容量で電気を流し込むことが可能です。日産リーフなら新型旧型問わず、左の太いほうが急速充電、右の細いほうが普通充電です。

急速充電は主に充電スタンドで採用され、普通充電は自宅などでの充電で使います。ユーザーとしてはコネクターのサイズに合うほうに挿せばよく、大きいほうは早く充電できるということを覚えておけばよく、分かりづらいと思うほど深く理解する必要もないでしょう。

数字を示すと、このような違いです。

急速充電普通充電
コネクター太い(CHAdeMO)細い(SAE J1772/IEC 62196-2 Type 1)
最大容量50kW6kW

 

あとは一般ユーザーが気にすることではありませんが、さらに違いがあります。

急速充電普通充電
充電コネクターから出る電源直流~500V

(可変)

交流200V/100V
電気の流れる方向双方向充電のみ
充電制御多機能一部
充電側の設備高価な急速充電器コンセントつけるだけで車両付属のケーブル利用、

または比較的安価な充電ケーブルを設置

 

件の記事では、急速充電が三相200Vとなっていますが、これは急速充電器が接続している電気の種類であって、急速充電のコネクターから出て車両に供給される電気は直流500V(最大)です。30kWや50kWという電力を取るなら諸々の理由で電力会社からの供給が三相交流になってしまうのが通常なので、急速充電器のメーカーも三相200V用に作っているだけであって、コネクターの先とは関係ありません。

また、急速充電の充電時間ですが、これもクルマの種類やバッテリー容量によるわけで、30分で80%まで回復というのは、旧型リーフの24KWhタイプがその数字なのであって、40kWhや62kWhの新型はそんな時間ではゼロから80%まで回復しませんし、公共の場の充電器は30分制限が普通ですので、それを超える充電は一度にできません。

一方の普通充電ですが、3kWが通常です。6kWの普通充電器はほとんど設置されていないと言っていいでしょう。また、コンセントだけ設置してある充電場所の場合、6kWに耐えるコンセントがないのと、クルマ付属の充電ケーブルが3kWなので3kWでしか入りません。

最後に、3kWや50kWというのは電力です。電池の容量の24kWhとは単位が違いますのでこれも注意してください。

急速充電と普通充電、いい加減なことを言う人や、自動車メディアでも分かっていない人が多いので、本当に注意してください。

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