停電でAMラジオの危機が……
停電の影響でニッポン放送のAM波が通常の電波が停波しています。
「AM1242kHzでお聴きのリスナーの皆様へ」と題した告知がされています。
http://www.1242.com/lf/articles/199406
停波しているのは木更津送信所で、臨時の足立送信所からの送信に切り替わっています。足立送信所は出力1kWと木更津の100kWに比べて低出力です。木更津送信所は台風で停電して非常用発電機で送信していましたが、それが故障したため、停電が解消されるまでの停波ということです。
ニッポン放送ではFM補完放送などほかの放送で案内していますが、今回の事態が本格的なAM停波につながらないかと動向を見守る必要がありそうです。
AMが停波してしまうと、災害時放送に影響があります。以前にも取り上げたとおりです。
ただ、災害の程度によってはFM放送よりも脆弱な一面を見せてしまい、停波の動きが加速しそうです。FM補完のほうは今回大丈夫でしたが、たとえばスカイツリーに何かあったらテレビ・ラジオがほぼ全滅ということになるのですが、それはあまり考慮されなそうなことが怖いです。
AMなら、各局がまったく別の場所に送信所を置いているので、ニッポン放送がだめになっても、他局は大丈夫である可能性が高いですし、部屋の中など電波の到達という点では安心です。災害時放送という点で、テレビよりもラジオのほうを重要視する必要があるのではないでしょうか。
テレビほどのリッチな情報はネットがあります。しかし、災害時に安易にテレビ放送そのままのネット配信は考えものです。トラフィックを無駄に消費するほか、場合によっては利用者のパケット上限に達してしまい、その後にスムーズな情報収集ができなくなってしまう可能性があります。