1月17日……。
阪神・淡路大震災は住まいに関連する日としては重要な日です。社会インフラや避難経路など総合的には東日本大震災のほうが教訓が多いかもしれませんが、住まいの構造、安全設備、防災のための振る舞いなどはこの日に阪神間で起こったことを知ることが重要でしょう。
建物の構造は、とにかく丈夫であるということは重要ですが、1995年以降なら安心、古ければ問題というのは賛同できません。しっかり残っていた木造住宅も多いです。要はきちんと建てたか、です。それと、地震の揺れ方向に対しての強度がどうだったかという問題もあります。
家の設備を見てみましょう。当時、「地震だ火を消せ」という標語が染み付いているのは関東や東海地方だけのようです。また、本棚は下から重いモノを詰めるということをうるさく言う人もいなかったかもしれません。そういった基本的なことの積み重ねが問題です。
ですので、転倒防止金具などに頼り切ってはいけないです。壁や柱が崩れたら元も子もないです。重い家具を固定していたばかりに壁が崩れてしまう事態になれば、本末転倒です。
そこで、電気じかけの家としてできることは、やはり災害対策です。何度も紹介している感震ブレーカーは、地震による電気火災を防ぐためには強い味方です。
また、きちんとした配線とコンセントの配置、そしてメンテナンスも非常時に発火を防ぐことの一助になるのでこれも実施しておきたいところです。具体的には分電盤が古すぎて機能劣化していれば過電流が流れても電気がカットされないかもしれません。あまりに古すぎて短絡保護のないブレーカーならば、ブレーカーが落ちるまでの間に何か起こってしまうかもしれません。
コンセントが古すぎたり、タコ足配線をしていれば、それだけで発火のリスクが高まります。コンセント周りの確認もしておきたいところ。また、タコ足配線を防ぐには、必要なだけのコンセントや最適な配置は不可欠です。家を新築したりリフォームしたりするならよく考えたいところです。
とにかく1月17日は住まいの安全を再確認する日にしてほしいところです。そして、できれば神戸に行って、そばめしでも食べてみたいところです。
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