エアコンは、新興ブランド、中国ブランドが安いと錯覚してはいけない

エアコンの選び方はいろいろありますが、いくつか誤解されていることがあります。最近目にした誤解は、小型だから低機能で、大型だから高機能、というものです。

エアコンには機能面でグレードがあり、それとはまったく別に冷暖房能力(何畳用とか業務用なら馬力)で違いがあります。小型だからといって低機能なわけではなく、大型だからと高機能ということはありません。

ですので、グレードと能力は別にして考えないといけません。

そして、次の誤解です。新興ブランドや中国ブランドは安くて高品質、みたいな誤解を与えるような広告やPR記事が発信されることがあります。家電ライターと呼ばれるひとたちの記事はメーカーの言い分を鵜呑みにする傾向があるため、アフィリエイトブログがそれを参考に記事を書き、いつしか世の中全体がそういう認識になっていくという図式です。

ひどいものでは、ある記事で、ある製品なら配管の穴が小さくてすむ、と思わせるような記載がありました。一般的なルームエアコンの配管は冷媒が6.35と9.52の銅管、電源にVVF2.0×3Cが1本、ドレン排水管、と共通です。ごみを空気で外に排出するタイプだけ管が1本増えるだけです。配管類は別売りでどの機種も同じものを使いますので、その製品を使うと穴が小さくてすむということにはなりません。

そして、実際の価格を見てみると、既存国内ブランドのエアコンは十分安くなっていて、中国ブランドを値段で選ぶ理由がなくなっていることがわかります。

例えばシャープの2.2kWのエアコンは最も普及タイプは約5万円で売っています。反対に品質の高さを絶賛PR中のハイセンスは同じ2.2kWで約7万円です。(どちらも工事費別)

 

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ハイセンス Hisense HA-S22A-W エアコン 2019年 Sシリーズ [おもに6畳用 /100V][HCS22A+HCS22A]
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ハイセンスは冷凍式の掃除機能があるとはいえ、シャープよりもだいぶ高いです。しかも、シャープは無線LAN標準搭載でネットリモコンができ、効果はともかくオゾン脱臭系であるブラズマクラスターがついています。期間消費電力は2機種とも同じ717kWhです。

この価格差ハイセンスの機能や質、デザインをよく見て気に入ったのなら問題ないですし、むしろそういう選びかたをしてほしいところです。冷凍洗浄だけなら性能の差は別にして日立を買うより確かに安いです。しかし、安さを求めているならもっと別の選択肢があるということです。

 

同様に、数年前に流行った無線LAN付きをアピールした新興メーカーも同じことが言えます。無線LAN搭載を積極的にアピールしていましたが、既存メーカーでもだいぶ普及していて、無線LAN機能で積極的に選ぶ必要はありませんでした。

最期に、エアコンに大事なことのひとつにアフターサービスがあります。通常は心配しなくていいですが、冷媒抜けなどの問題があればメーカーに依頼するしかありません。簡単に取り外せる機器でないのでサービス拠点の多い少ないは問題になることもあります。老舗メーカーでない選択をした場合、サービス拠点が十分かどうかも十分に注意しておく必要があります。

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