エネファームで苦しんでいる人もいるし、他の新しいエネルギー機器で苦しんでいる人もいる、最後に損をするのは設置者かも

家庭用の新しいエネルギー機器がいろいろありますが、騒音問題を起こす機器もあり困っている人が出ています。テレビの音がうるさいといった単純明快で誰でも聞こえて感じられる問題ならいいですが、そうではないところに厄介な問題があります。そして、設置者には気づかないことも多く、ある火突然恨みによって事故が起こったりします。

たとえばエネファーム。ガス発電のエネファームは異質です。稼働時間が連続ということ、騒音問題は超低周波騒音というものですので、見えにくい感じにくいということから、被害があることすらわかって理解されないのです。一部業者は回転部分がないので無音とまで煽っています。

しかも、騒音の問題は共振周波数ということも関係してくるので、ある特定の場所に集中することが多いです。騒音源の家はなんともなくても、音の反射や到達の関係と共振から離れた家だけで問題が発生することもあります。

これは単純な騒音でも、起こり得ることです。反射と到達距離の関係から、ある点に集中して騒音が激しくなることもあり、経験のある人もいるかと思います。

エネファームに話は戻って、騒音問題から隣地と離して設置するようにガイドラインはあったようですが、2019年に狭小地設置タイプが登場し、隣地ぎりぎりに設置しろと言ってるような状況になってしまいました。

次にエコキュート。これはわかりやすいです。明け方の一定時間にエアコン室外機のようなものが稼働して騒音になります。ファンとコンプレッサーの騒音ですが、わかりやすく音がしているので、対策がしやすいです。それでも、隣地に冷風を当てまくって問題になってる家もいますし、設置が悪くて騒音がいやな感じに響いているところもあります。もちろん、超低周波騒音だってありえます。

なかには、明け方しか稼働しないので設置当人は全く音を発しているのに気づかず、騒音を訴えた人に「夜も静かで無音なのに何言ってんの?」と反論してしまう人がいることです。被害にあった人から見れば、憤りを感じて無用のトラブルに発展しかねません。今後、太陽光発電の自家消費という流れで日中の稼働にシフトすることが期待されますが、日中は日中でも騒音になるので、やはり問題です。

最後に太陽光発電です。これはパワーコンディショナからのジリジリキリキリという騒音のほか、日当たり、反射光、などの問題があります。

パワコンの屋外設置はシャープと大容量タイプに限られますが、隣地に昼間、騒音を撒き散らす可能性があります。窓を閉めれば遮断される音の質ですが、窓を開けて開放的な雰囲気を楽しんでいた人からすれば迷惑な話です。シャープ以外で2~4kWの太陽光発電なら屋内設置となりますので、隣地との関係をよく考えて選んだほうがいいでしょう。しかも騒音は明るいうちだけなので、まだ対策はしやすいです。

太陽光発電でやっかいなのは日当たりや反射です。住宅の建ぺい率や境界線との間隔といったルールでは壁が対象となり、軒先がどんなに出っ張っていても基準にひっかかりません。パネルを載せるために大型の片流れ屋根を設置、軒先が境界線ぎりぎりまで出っ張っている家もあり、それが隣地への日当たりや威圧感といった問題になります。反射光は屋根上設置なら問題になりにくいですが、絶対に問題が発生しないわけでもないので注意が必要です。

 

ここ10年くらいに出てきたエネルギー機器、これまでのように使わないときはスイッチを消せば影響ナシとならないほか、電力が大きく、別の問題を誘発しやすいという点では、まだまだ注意が必要です。本来は幸せになるための機械ですので、不幸な人を作らないようにしてください。

これらの問題は、設置した当人が注意をしておかないと、ある日突然トラブルになったりします。私の経験からそういう点に気を使う設置業者は少ないです。変に気を使ったことを言えば、問題があることを認めてしまうことにもなるため「大丈夫」と無理やり通してしまうことがあるようです。あとで問題になって困るのは設置者です。高価な設置費を出してトラブルを買うようなことは絶対にしてほしくないです。

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