NITEで家電製品の注意喚起をしてますが、家電の事故は結局のところ使い方で、コンセントは奥までしっかり挿入
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)が新生活のはじまる時期だからこそ、家電の使い方で注意喚起しています。一見、古いモノはよくないみたいな印象を受けますが、不適切な利用はダメと受けたっとほうがよいです。
https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2017fy/prs180323.html
コンセントは深く最後まで差し込む
自分がよく目にして気になる間違った使い方は、コンセントを最後まで差し込まないことです。抜けやすくしているのか不明ですが、抜けやすい状態を作るということは接触不良になり、そこが異常加熱、そして発火ということになってきます。
また、最近の電気機器のコンセントの刃先にはトラッキング防止の被覆が付いています。これを正しく役立てるためにもコンセントは奥までしっかり差し込むことで、ホコリの侵入をふせぐようにしないといけません。せっかくある安全のための機能ですから役立てないのは本当にもったいないことです。
この写真のように途中までしか差し込まないのは絶対にダメです。
また、トラッキング防止の被覆がないものや、電線部分が二重被覆になっていない旧式の電源ケーブルを使っている機器の場合で、交換が可能ならば交換を強くすすめます。二重被覆タイプのコードならば従来の被覆が一層のものよりも事故が起きにくくなっています。
緩い壁コンセントは即交換で
もし、コンセントを最後まで差し込むと緩い感じがして、少し手前で止めておいたほうが接触している感じがする、というのなら、コンセントそのものを交換したほうがよいでしょう。というか、即交換してください。いや、しなさい! と命令したいくらいです。その状態で掃除機を使い、コンセントまわりの発熱を確認してみてください。
コンセントは使い込んでくるとゆるくなってくるものです。ゆるくなったらまず挿入禁止、そしてしっかり密着するものに新しいコンセントに交換することが必要です。コンセントは特殊なものでもなければみなさんが想像するよりも安価です。
ついでに言えば、ひび割れしているコンセントも即交換です。コンセントの樹脂は硬度が高いものを使っているので、ひび割れがあれば奥のほうまで達している可能性が高いです。もし、コンセントのハウジングが割れてバラバラになってしまったら、それこそ電極が短絡してショートすることも起こり得るでしょう。
リンクをクリックするとわかりますが、コンセントは本当に安価です。ただし、コンセントの交換には電気工事士免許が必要です。