家電選びに注意、年間消費電力量とは? 意外に電気食いなエアコンもある

配線の設計をするときには配置する家電製品の消費電力を考慮して配線を決定していきます。とはいっても細かく計算している家なんてまずないので、電子レンジ、電気ポットといった同時に使うことがある1kW超の配置だけ注意しておけば大丈夫です。ただ、やっかいなモノもいくつかあります。

消費電力はオカルト的に減ることはない

物理的な現象から推理していけば家電の消費電力なんてのはだいたい分かるものです。電気ポット、オーブントースター、オイルヒーターを含む電熱式の暖房機はジュールの法則そのままですし、電子レンジやIHなど電気的な誘導加熱も結果的に温められる熱量がだいたいジュールの法則のとおりです。

一方で熱交換タイプのエアコンや冷蔵庫ですが、冷房の場合は熱の効果が反対で分かりにくいので、書いてある消費電力をよく見たほうがよさそうです。

エアコンや冷蔵庫はカタログでは消費電力が分かりにくく書いてあることがほとんどで、元凶は「年間消費電力量」というものです。製造者の団体が考える平均的な使用をした場合の年間消費電力です。電気配線の設計をするときに必要な定格電力や最大電力とは別で、年間消費電力量ばかりがカタログに書いてあったりします。

コンセントの配置をするときは年間消費電力量はとりあえず無視して、本体に書いてある定格電力を気にしてください。例えば一部屋用の2.2kWエアコンは寒い朝なら1kW近くを連続で消費します。小型タイプでそうですから5.6kWといった15畳くらいのリビング用では2kW以上を温まるまで消費し続けます。

実際、エアコンは専用コンセントを用いることになるので、個々の配線という意味では気を使う必要がないかもしれません。家全体の設計や電力量の契約の目安には必要です。

年間消費電力量には罠がある

配線容量とは直接関係ないのですが、カタログで製品を選ぶときの年間消費電力量で注意しなければならないものがあります。あくまで想定される使い方で年間通して使うことで計算された数値のため、「年間消費電力量」が小さい機種であってもあまり使わない人にとっては「年間消費電力量」と逆の結果になることもあります。

例えば「買い替えたほうが得」と言われがちな冷蔵庫では年間消費電力量は変化していても定格電力はあまり変化がありません。つまり、最新型は断熱性能や細かな出力制御が向上していると推理することができ、想定以上に扉を開閉したり、中のモノを頻繁に入れ替えるような人にとっては消費電力の観点では新型にあまりメリットがないのかもしれません。

また、ある旧型のエアコンは待機電力がほぼゼロで、もう一台の新型エアコンはなぜか予熱などの作用があるのか20Wほど消費する時間帯があり、1日に150Whほど消費します。

カタログの年間消費電力量で見れば新型のほうが低いのですが、どちらもあまり使わないエアコンのため、結果的に年間を通してみた場合、待機時の消費電力が予想外に電気を食べてしまい、使用頻度が低いはずの新型のほうが電気を多く使うという結果になりました。

エアコンの場合、年間消費電力量まで使うというのは家にずっといて、躊躇せずにエアコンを使ってる状態です。外出が多い、冬は主にエアコン以外で暖房する、となった場合は年間消費電力量どおりに電気の節約にならない可能性があります。

これらの対策として、買う前の検討というのはなかなか難しいものがありますが、冷蔵庫や2.5kW以下のエアコンなら電力を簡単に図れる計測器もあります。こういったものを使い、見かけだけの年間消費電力量に惑わされないに注意が必要です。

 

大容量のエアコンを使っていて、ワットチェッカーのようなものが使えない場合、一時的に配線を露出させることができるならばクランプメーターで図る方法もあります。

 

そして、待機電力を防止するためのスイッチもあります。通常の100V15Aのコンセントなら後付の機器がたくさん市販されています。スイッチなので良質なものを選ばないといけないのが面倒という人に確実なのは壁埋め込みの待機電力カットの「こまめにスイッチ」があります。

https://sumai.panasonic.jp/wiring/switch_concent/cosmo_komameni/

 

エアコンにももちろんあります。もし、待機電力が多いことが分かっていたり、ある時期はエアコンを全く利用しないなら、待機電力カットのスイッチを付けてもいいでしょう。

 

消費電力量と消費電力は異なります。また、年間消費電力量は想定次第でいくらでも前後することに注意して、損をしないように注意してください。

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