スマートデバイスは配置が肝ですが、無線になってもやっぱり配管は必要
アップルがスマートホームのIoTデバイス間の距離を測るという特許をとっているとのことです。原文にあたる余裕ないのですが、こんな記事があります。
https://japan.cnet.com/article/35143369/
要は角度と距離が分かるということでしょうか。
壁などの遮蔽物があれば、条件は変わってくると思うのですが、各無線デバイスとの距離や角度が分かれば、今後、進化するであろうビームフォーミング技術などを駆使し、無線出力の最適化(最小化)を実現でき、消費電力的にも、通信の安定にもプラスです。特許=製品化ではないのですが、今後、無線出力の最適化などを狙う場合には必要な技術かもしれません。
とはいえ、実際のスマートホームの場合、壁のスイッチなどは本格的にやるならそれぞれの場所に無線デバイスを置くのではなく、操作スイッチだけを設置、配電盤に多数のリレーを置いて入り切りして電灯やコンセントを制御するほうが現実的です。ですので、無線に気を使うよりも配管を通しておくというのが重要です。
仮にすべての通信を無線でやる場合にせよ、電源供給のための配管は必要です。IoTデバイスを稼働させるためには電源が絶対に必要です。個々にAC100Vから取るのはそれぞれに電圧変換があって非効率。できれば低い電圧のDCの電源供給があると便利です。100Vのラインを引き回すとライセンスの問題があるので、コンプライアンス……うんぬんで面倒になります。面倒になるということは、業者さんに依頼した場合の手間賃が高くなるということです。
ということで、そういう技術があったにせよ、配管の問題は避けて通れないので、配管は重要です。前もって考えておきましょうということです。