パナソニックの「HomeX」は、まだ具体的製品なし
パナソニックがくらしの統合プラットフォーム「HomeX」を本格始動したと10月30日に発表しています。しかし、具体的製品はまだです。プラットフォームを始動させたということです。報じられていることを総合するとAiSEG対応機器が中心になるようです。
くらしの統合プラットフォーム「HomeX」を本格始動
https://news.panasonic.com/jp/press/data/2018/10/jn181030-1/jn181030-1.html
プレスリリースだと何だかよくわかりませんが、ざっくりと報じられていることからまとめると。
- HomeX Displayはまだ売ってない
- 対応製品も発表されていない
- つながるのはAiSEG機器と非対応機器の一部
- 一応「オープンプラットフォーム」としていて、パートナーに開放予定
HomeXは2017年に発表されているものですが、今回がプラットフォームをはじめました。ということの表明と、一応なんかカタチを出さないと、ということで「Home X Display」を発表会で展示したようです。Home X Displayといってもただの横長の液晶タッチパネルディスプレイってことなので、これに偉い技術が入ってるわけでもなさそうです。
そして、オープンといっても誰でもというよりもパートナーになる必要がありそうです。
公式サイトを見ても具体的な話はないです。問い合わせは法人のみ。
https://panasonic.com/jp/homex
とはいえ、現行のパナのAiSEG対応製品をひととおりまとめて制御すればいろいろなことができます。電灯はスイッチにアドバンスシリーズリンクモデルをすべて使えば一括制御できますし、電子錠はすでにAiSEGに組み入れられるものがあります。エアコンをはじめとする白モノ家電は言わずもがなです。
まだない点と言えば、水栓あたりでしょうか。今後、水栓の管理は重要な意味を持ってくるはずなのですがこの動きが鈍いようです。パナが独自にやるとなって、パナの住設に組み込まれている某社製の水栓が幅をきかせるようになると不幸なことになりそうです。
実際、HomeXでできることといえば、まずはTuyaのSmart Lifeアプリのようなシーン登録や自動化登録ができる程度と思っています。家庭に置いておくのでスマートフォンでなくて壁に据え付けの耐久性のあるタッチディスプレイがほしいところだと思いますが、まさにそれを作ってみたというのと想像します。
感想というか予想としては、国内家電メーカーの淘汰が進んでいる上で、分電盤やスイッチ、コンセントと住設までトータルでやっているのはパナソニック、しかも、水栓メーカーの動きが鈍すぎるということで、パナに主導権を取られてしまうおそれがあるということです。他のメーカーがんばれという感じですが、住設系も水周り系も鈍すぎるのと、既存業者保護とやたら規制を振り回す人がいるのであまり期待できない感じです。